トラッシュ・キャン・シナトラズ + スクイーズ・クリス・ディフォード&マット・デイトン 最新ライブ情報

2001年10月に久し振りに行なわれた、トラッシュ・キャン・シナトラズ(Trash Can Sinatras)のライブの模様をお送りします。またスクイーズ(Squeeze)のクリス・ディフォードと元マザー・アースのマット・デイトンのアコースティック・ライブについてもお伝えします。

1.トラッシュ・キャン・シナトラズ 10月19日、ロンドン、ウオーターラッツ・シアターでのライブ

トラッシュ・キャン・シナトラズの近況

2001年10月現在、グループはGo-Discs以来のパーマネントなレーベルを探している状況のようです。3rdアルバム「ハッピー・ポケット」とその関連のシングル以降、新曲のリリースは日本オンリーの「Snow」のシングルと、フランス・リリースのコンピレーションCD、POP volume 2 での「 In Capitals」 のみ、ライブ活動の方も、この10月の3本のライブまでは6月のグラスゴーでの一本のみという、かなりのマイペースぶりです。

しかし結成以来のベーシスト、デイヴィー・ヒューズの復帰によるラインアップ強化や、ライブでも演奏された新曲(デモとしては録音済み?)は、どんどん制作されているようで、まさにこれからが期待できると言えると思います。

実際会場での熱気は最高潮!この時期にアメリカからのフライトでやってきた、フアンサイトのみなさんをはじめ、シングルではないおとなしめのアルバム収録曲でも、大きな合唱が起こるのには驚きました。 Go Discs時代のフアンに加え、新しいフアンの出現も多いのではないかと思います。


ライブ・リポート

トラッシュ・キャン・シナトラズひさびさのロンドンでのライブ会場となったのは、市中心部のウオーターラッツ・シアター。シアターとありますが、併設のパブ・スペースも結構広い、日本で言う「ライブ・ハウス」といえば良いのでしょうか。グループは15日にエジンバラで一本ライブを終了し、18、19日、この会場でライブを行ないました。

全体の印象としては以前よりもさらに、フランシス・リーダーがギターを持たずに歌い上げる、おとなしめのバラード曲が中心になっているように思います(下記セット・リスト参照)。3rdの頃のライブから告知の段階で「Accostic Live」と銘打ち、ドラムスはブラシのみの演奏でやっていましたが、それが今や通常のライブで展開されているという感じがしました。

しかしどの曲においても、トラキャン・サウンドのもっとも要と思えるするポール・リビングストンのリヴァーブの効いたギター・アルペジオは印象的で、静かめな曲でも色彩感を感じさせ飽きることがありません。そしてイギリスのフアンは、もっともセールスの良かった2ndアルバムの曲がお気に入りのようで、曲に合わせて大合唱。タイトル曲でシングルにもなっていた「I've Seen Everything」ではグループの演奏もとてもシャープですばらしいものでした。

ボーカルのフランシスは、なぜか会場の一団から度々沸き起こるXTCの「Senses Over Working Time」(プロモ盤のみですが、トラキャンによるカバー・バージョンがあり。ほかにXTCでは「Love on Farmerboy's Wages」もカバーしています)の合唱にうんざりした顔を見せつつも、ひさしぶりのロンドンでのライブを楽しんでいるように見えました。

その証拠になんと2度目のアンコールにも登場!しかしすでにステージ場の電源が落とされていたためか、会場側からOKが下りず、残念ながら中途半端なかたちでライブは終了してしまいました。1度目のアンコールの最後の曲「You Made Me Feel」(1st収録曲)につづき、ついに「Obscurity Knocks」(今年6月のグラスゴーでのライブでラストに演奏されていた!)が登場かと期待したのですが。。。しかし本当に満足できたライブでした。

なお他のライブとかけもちとなったため残念なことに前半部分を見れず、ライブの感想もけっして全編をとおしてのものではないことを、付け加えさせていただきます。「Main Attraction」からの、オープニングをぜひ体験したかったです。

セット・リスト

終演後、ドラムスのセットリストから起こしたものです。新曲に関してはタイトルは略称だと思われ、正式タイトルはグループの公式サイトにUpされているセットリストをご覧下さい。そちらには15日、18日のセット・リストも掲載されており、それを見ると曲順の入れ替えや、一部の曲は日替わりで演奏されていたことがわかります。

1.Main Attraction (3rd収録曲)

2. Welcome 

3. How Can I Apply ? (3rd収録曲)

4. Easy Read  (2nd収録曲)

5. Prisons 

6. Hayfever (2nd収録曲)

7. Leave Me (「Snow」収録曲)

8. It's A Miracle 

 

9. Orange Fell(2nd収録曲)

10. Sleeping Policeman(3rd収録曲)

11. Free Time

12. What Women

13.Got Carried Away

14. Send for Henny(2nd収録曲)

15.Trouble Sleeping

16.One at A Time (2nd収録曲)

 

17.Country Air

18.I've Seen Everything(2nd収録曲)

19.The Therapist(3rd収録曲)

アンコール

1.Twisted And Bent(3rd収録曲)

2.The Safecracker(3rd収録曲)

3.You Made Me Feel(1st収録曲)

 



2.クリス・ディフォードとマット・デイトンのアコースティック・ライブ

10月24日こちらもロンドン中心部にある12 Bar Clubで、スクイーズの中心人物のひとり、クリス・ディフォードと元マザー・アース、最近ではポール・ウエラーとの活動や、オアシス(!)のツアーにも参加していたマット・デイトンのライブが行なわれました。

ライブはまずマット・デイトンのセットから。基本的にアコーステイック・ギターでの弾き語りで、時折客席から(!)サポートのメンバーが登場し、ハープやリズム隊が加わるというものでした。

マザー・アース時代やポール・ウエラーの「Wild Wood」ツアー時代のようなアフロ・ヘアー(?)から、じつにすっきりとした髪型に変身していたマット・デイトンは、始まった段階では10人台の観客を気にすることも無く、ソロ作からのナンバーを続けざまに演奏。現在の彼の音楽性は、4.5年くらい前からの英ロック界の裏主流ではと思ってしまう、ティム・バックリーやフレッド・ニール風の楽曲に近いと感じます。しかし、曲調上いたしかたない淡々とした進行も、サポートのメンバーによるアクセントが効いて、短いセットながらとてもいいライブでした。

11時頃、ついに本編のクリス・ディフォードが登場!男性ギタリストと女性ボーカルを加えたトリオ編成です。

唯一のソロでのリリースに選ばれたスクイーズの代表曲のひとつ「Take Me I'm Yours」からライブはスタート。スクイーズといえば、さわやかな高音のグレン・ティルブルックとクリスの低音のハーモニーも魅力のひとつですが、今回のライブではグレンのパートを多くを女性ボーカルのメンバーが歌います。

ちょうど最近ソロ・アルバムをリリースしたグレン・ティルブルックとは違い、クリスの場合はスクイーズの旧作からのレパートリーが中心「Up The Junction」、「Muscule and Shells」、「Is That Love?」ではラストの部分を観客に歌わせるという一幕もありました。

そしてラストはクリスがメイン・ボーカルの曲「Cool for Cats」に「Can't Get Out of My Head〜」と歌われるフレーズがはさまれて、なぜか大ウケ(理由は不明)で、1時間弱ほどのライブは終了しました。
会場のかなりアット・ホームな雰囲気に包まれて、かんたんな曲に関するエピソードなども含め、リラックスしたステージでした。

このライブに関する余談ですが、今回のライブ・スペースはかなり小さく、狭いステージ前には椅子が3列分並べられるとあとは壁面に沿って立ち見のみ。たぶん動員は延べ人数でも50人いくかいかないかだと思います。メインはロイヤル・アルバート・ホールでも演奏するアーチスト、またサポートのアーチストでも、オアシスのツアーでは何千人規模の会場で演奏したはずです。

すごくぜいたくな体験だったと思ったと同時に、このいい雰囲気のライブについて、アーチストへも会場側へも感謝したい気持ちになりました。

さらに余談で、同じ会場で12月には、ネオアコ・フアンにはおなじみ、ボビー・ヴァレンチノ・BJコール(アルバムにも参加していました)、元シェヴァリエ・ブラザーズ(!)のサイモン・シェヴァリエのジョイント・ライブも予定されていました。

(記事作成 2001年10月)



今回の内容に関する写真は
こちら!

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